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2024年10月15日

8月29日、JR東海鉄道事業本部との業務委員会が開催されました。内容は去る6月28日に申し入れていた 「2024年度事業方針、要員計画に対する解明・改善要求」への会社回答を受けて議論しました。

事業方針・施策・設備投資

1.各関連会社の労働条件は、法令違反への対処はもとより発注事業者としての責任を果たされたい。                     (全般)

【会社回答】関係会社との業務委託契約については適切に実施しており、会社管理の中で必要な指導は行っている               

2. 乗務員職場での前泊前提の日勤行路は個々の自由時間に制限がかかり、改善策を明示すること。   (運輸)

【会社回答】適宜適切に対応している

3.通勤において自然災害や異常時の出退勤での交通費や駐車場代の自己負担が生じることが多々あるため、自己負担を解消し、会社負担とすること。(運輸・全般)

【会社回答】状況に応じて適切に対応している。

4.保守職場懸案事項である東海道下り線の保守間合時間を120分以上確保すること。                     (施設・運輸)

【会社回答】保守間合の確保については、列車運行を維持する上で必要であることは承知しており、これまでもJR貨物との時刻の調整等を行ってきた。引き続き、調整を行っていく。

5.沿線火災や不法投棄防止のため、線路沿線の除草を確実に実施すること。その際、除草作業は主幹課である施設部管理課の工事として行うこと。(施設)

【会社回答】適宜適切に対応している。

6.昨今、係員が配置されている窓口が減り、営業時間も短縮され、特に乗車変更、割引関係の利用客が集中し、どの窓口も混んでいる現状がある、見直しをすること。(駅全般)

【会社回答】駅営業体制の見直しについては、各駅窓口の切符の発売状況、券売機の設置状況等の実績を踏まえて最適化してきている。現時点で大きな問題が生じているとは考えていないが、各駅の運営状況については引き続き、確認を行いつつ、今後もお客様のご利用動向に応じて引き続き、不断に検討、実施していく考えである。                             

7.駅のトイレは和式を無くすなど改修すること。(駅)

【会社回答】お客様のご利用状況等を勘案してトイレの整備、解消を行っている。

8.介助アプリの導入は見直すこと。(駅・運輸)

【会社回答】そのような考えはない。

9.防犯カメラは社員管理など目的外使用を行わないこと。(全般)

【会社回答】防犯カメラは防犯の目的で設置している。

10.机上での勉強会や訓練会への参加は私服を認めること。(運輸)

【会社回答】状況に応じて適切に対応している。

11.什器類の更新・取替は調査し、適切に行うこと。(施設)

【会社回答】状況に応じて適切に対応している。

12.動物による運転支障防止対策では、樹木伐採や除草など乗務員の意見をとり入れて行われたい。                (運輸)

【会社回答】適宜適切に対応している。

豊橋駅関係

1.駅(在来・幹線)窓口の一日あたりの収入を明らかにされたい。  

【会社回答】個別の収入について明らかにする考えは無い。

2.窓口(在来)のATV導入前、その前提ともなる何割程度の旅客が幹線窓口に流れると概算・推測して実施したのか、あらためて明らかにされたい。

【会社回答】旅客の流れについて明らかにする考えは無い。

3.駅で停車する「ひかり」の旅客が窓口の混雑のため、乗車出来ないことが想定される。対策を明らかにされたい。

【会社回答】基本的には混雑で乗車出来ないことは想定していないが、旅客混雑が顕著な場合等は適宜、柔軟に対応したい。

4.営業・運転社員の異動にあたっては関係全社員の希望を十分に考慮した上で実施されたい。

【会社回答】人事異動については業務上の必要性に基づき、本人の適性・能力及び希望などを勘案して実施している。

安全衛生施策

1.より安全な職場にするため、労働組合と会社代表により、定期的に安全対策で協議の場を設けること。(施設・全般)

【会社回答】協約に則り、適切に対応している。

2.旅客安全のため、豊橋駅旅1~旅3の発車ベルを復活すること。(運輸)

【会社回答】そのような考えは無い。

3.列車編成に応じたホーム屋根の延伸、新設を行い、旅客乗降時の安全確保に努めること。(駅・運輸)

【会社回答】会社として必要な整備はしており、今後も適宜適切に対応していく。

4.太多線小泉駅下りホームに関して現行においては混雑時の発車の際に旅客と車両の接触事故時に緊急対応が出来ない。ITVの設置、あるいはホーム要員の配置などホーム上の安全確保に努めること。     (駅・運輸)

【会社回答】現時点で計画は無い。

5.キハ75形車両に優先席を増やすこと。(運輸)

【会社回答】ご利用状況等を勘案して座席数を決めている。

6.各職場の休養室(仮眠室)各部屋に加湿器を設置されたい。(全般)

【会社回答】適宜適切に対応している。

7.会社はハラスメント(セクシャル、マタニティ、パワー、ジェンダー)加害・被害に対する対策は行っているとするが、根絶にはほど遠い事実が散見される。すべての働く者に対して職制に気兼ねなく気軽に自由に申告や相談が出来るよう職場風土とするために取り組まれたい。(全般)

【会社回答】各種階層別研修や各職場における勉強会においてハラスメント防止に関する周知・啓発を行っているほか、ハラスメントの内容と防止のために留意すべき要点などを掲載したハラスメント防止ガイドブックを全社員に配布指導し、適切に対応している。また、ハラスメント窓口も設置している。

8.視認性向上のため、乗務中の色眼鏡使用が可となったが、貸し出し制で利便性が悪いとの声を聞く。個別貸与とするよう検討すること。(運輸)

【会社回答】必要な数は用意した上で貸与方は運輸区ごとに整備している。

9.コロナ対策として実施された宿泊所等の寝具取替は、従来の外注施行に戻し、関係社員の負担を軽減すること。(運輸・全般)

【会社回答】そのような考えは無い。

10.定期健診時のストレスチェックだが、細分化された項目が多過ぎてそのチェック自体がストレスとなることがある。項目をスリム化すること。(全般)

【会社回答】権限外事項である。

11. 施設・電気職場のウインドブレーカー素材は変更になった後も問題がある。ゴアテックス素材への変更で肉体的負担を軽減すること。(施設)

【会社回答】そのような考えは無い。

12.夏季での西日の下での業務、晴天時の除雪作業等では裸眼では支障が出る。乗務員用サングラスを施設等各職場に配備し、使用可とされたい。(施設)

【会社回答】現時点では会社としてサングラスを導入する考えは無い。

13.健康診断の予約がとりやすいよう改善すること。(全般)

【会社回答】権限外事項である。なお、健診日程及び受診枠については対象社員が受診できるだけの十分な枠を確保している。

要員計画

1.要員不足を是正し、安全の確保と社会的責任をはたすこと。(全般)

【会社回答】各箇所の要員については、育児休職や長期病欠の可能性も考慮した上で業務遂行に必要な人員を適切に措置している。また、各種施策を推進するにあたっても業務量の変動等に応じ、適宜・適切な措置を行ってきている。                          

2.職場の要員を増やし、年休の完全取得に努めること。(全般)

【会社回答】業務遂行に必要な人員は会社が責任をもって配置しており、会社としては年休を確実に取得することがもっとも大切であると考えている。なお、当社における年休の取得数は世間水準を大きく上回っている。

3.鶴舞駅病院口、大曽根駅南口、勝川駅を有人化とすること。(駅)

【会社回答】そのような考えは無い。なお、駅の営業体制や作業ダイヤなどについてはご利用状況等を踏まえて適切に設定している。

4.育児・介護休暇等の長期休暇や退職前休暇で要員減となった職場では他の社員の担務が増え、超過勤務が増えている。遅滞なく補充をおこなうこと。(施設)

【会社回答】長期休暇の取得に伴い、一時的に周囲の負担が増すことは承知している。本区や他支区から巡回検査等に助勤を出すなどして対応しているが、隣接区からの助勤が必要な場合などは個別に対応する。

以上の回答を受けて、各項目ごとに順番に議論しました。議論内容はまとまっておらず、掲載できませんが、先日の9月7日に開催された地方大会での発言、その後に各職場から問題点や要求を出し合ったので申し入れなど形にしていきます。

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