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8月1日、名古屋市中村区のチサンマンション会議室においてセントラルメンテナンス(株)に6月26日に申し入れていた申第6号「太田事業所ポイント清掃業務に関わる要求」について会社回答の団体交渉が開催され、一時間程度議論しました。要求の大きな前進はありませんでしたが、申し入れを受けて会社として丁寧な調査を実施したようです。今後もJR東海の安全・安定輸送を下支えするに相応しい労働条件や法令遵守を求めて申し入れていきます。議論内容は掲載しませんが回答は以下の通りです。
太田事業所では、熱中症対策と安全確保のため駅及び車両区構内におけるポイント清掃を通年、夜間作業で行うと説明がありました。ポイント清掃業務は夜間となると肉体的にも有害作業となり、視界は大きく狭められ、労災発生も危惧されます。これとは別に車両内清掃業務では、体調不良の発生が事実としてあるように熱中症予防として清掃中は車内冷房を継続するなど作業環境の改善が求められます。以下の要求にたいし、下記のように回答がありました。
①当該ポイント清掃業務は、時節に応じた労災防止対策を十分に行った上で従来通り、昼間に日勤での作業とされたい。【回答】作業ダイヤはポイント清掃に限らず、車両運用の影響、労働時間等を勘案して決定している。また、労災事故防止の取り組みは今後も継続して行っていく。
②当該作業への指定は、本人の生活設計に大きな変化を迫ることとなる。家庭や健康状態などの希望や事情を十分に考慮した上で行うこと。【回答】勤務は業務上の必要性に基づき、本人の適性・能力等を勘案して指定している。また、家庭や健康状態等で業務に影響があるような事象があれば、管理者に相談されたい。
③ポイント清掃作業は、車両区については7月5日から信号停止現示扱い、駅構内については調整中と聞く。施行前に必要な教育を実施すること。【回答】必要な教育は行っている。
④日勤者には深夜労働の有害業務となる。労安法に基づき、配置換え時の健康診断及び六ヶ月毎に一回の医師による健康診断の受診機会を保障すること。【回答】法令に則り、適切に対応している。
⑤トイレ設備、仮眠室、休憩室、身体洗浄設備等を男女別々に整え、職場環境の改善をはかること。とりわけ女性労働者について具体的に配慮すること。【回答】男女とも整備済みである。
⑥ポイント清掃作業は、塗油の品質が向上したとして現行の14日から28日と周期が大きく延伸されると聞く。業務量の減で要員的には余裕が生まれると考える。業務嘱託会社は業務量や質に言及出来ないとはいえ、引き続き、安全・安定輸送を下支えする協力会社としての責務を果たされたい。【回答】ポイント清掃の周期延伸については各職場で適宜周知している。今後も鉄道の安全・安定輸送を支えるために必要な施策は実施していく。