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2015年02月09日

「アスベスト問題の現状と課題」の講演をうけ、今後の取り組みについて協議

2月8日、国労会館主催による中央労働講座が開催されました。「アスベスト問題の現状と課題」と題して、NPO法人 神奈川労災職業病センター・池田理恵さんより講演をいただき、国労の取り組みの現状、鉄道運輸支援機構の対応などについて、小池国労本部業務部長より報告を受けました。20150208_134433

講演では、JR西日本で国鉄からJRに移行後もアスベストが使用されていたことが発覚し、行政指導を受けたこと、それを契機に鉄道会社に全国的な調査が行われ、JR四国を除くJR鉄道全社でアスベスト含有製品の使用が確認されたこと、アスベスト被害の救済にむけて定期的な健康診断による健康管理を目的とするアスベスト健康管理手帳の取得が重要にもかかわらず、鉄道運輸支援機構(旧国鉄の債務を承継)とJR各社が、手帳の申請に必要なアスベストに係わる作業の経歴の証明などに消極的な姿勢をとり、申請をめぐって機構とJRの間でたらい回しにされる事例などが紹介されました。

20150208_144927こうしたもとで、国労の各地方で健康管理手帳の申請、取得の取り組みが前進していることも報告されました。

参考として、イギリスの労働組合のアスベスト作業の履歴、同僚の証言者などの記録を登録する活動が紹介され、国労としても記録の保存に取り組むことが提起されました。

20150208_1321242時間半を超える講演と報告、質疑は熱がこもった議論となりました。鉄道退職者の会と連携し、国鉄・JRにかかわるアスベスト被害の掘り起こし、救済を積み上げることで、アスベスト災害の防止、被害者救済の底上げをはかることにつながることに確信を持つ会議となりました。

国鉄労働組合名古屋地方本部
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