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2014年09月22日
アスベスト被害の救済にむけて、学習会を開催
9月20日、国鉄労働会館主催による労働講座を開催しました。「アスベスト被害の現状と健康管理手帳の申請について」と題し、神奈川労災職業病センターの池田理恵さんより講演を受けました。
この学習会には、国鉄退職者の会と国労名古屋地本が参加を呼びかけ、50名が参加しました。講演では、鉄道のアスベストの使用状況、被害者救済の現状が語られました。アスベスト被害の救済については、国鉄での退職者は鉄道運輸支援機構が対応し、JRでの退職者についてはJRが対応するとなっていること、JRが使用者としてアスベストに関わった職歴の証明に消極的な態度をとっており、課題となっていることが報告されました。
神奈川など各地の事例を紹介し、「石綿に関する健康管理手帳」の取得について、被害の救済を進めるために積極的に取得していくことが奨励されました。
参加者からは次々に手があがり、アスベストによる健康被害への不安、対応について質問が出されました。この学習会を契機にアスベスト被害救済への関心が高まることが期待されます。
翌日、講師はリニア館を見学し、中京圏で走っていた国鉄・JRの車両のアスベストが使われていた箇所、部品などを細かく、確認しました。この見学では、名古屋工場の現役労働者が同行し、アスベストの使用状況や当時の作業について説明しました。有意義な見学となりました。