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JR東海の利用者へのアンケートにもとづく要請
11月5日、JR東海を利用する方たちへのアンケートを、東海4県(静岡・愛知・岐阜・三重)などで実施。寄せられた意見をまとめ、中部運輸局、JR東海に改善を申し入れました。
利用者へのアンケートは、「国鉄闘争を支援する東海の会」が取り組んだものです。国鉄闘争を支援する東海の会」は、国労も加盟し、東海地方の4県の国鉄闘争を支援する共闘組織で構成しています。「今年もJR東海利用者へのアンケートを、6月から9月にかけて取り組みました。アンケートチラシを3万枚用意し、東海地方の4県に加え、山梨・神奈川・長野・滋賀など、JR東海の在来線がある駅周辺で配布しました。
近年、JR東海は駅の無人化を進めており、高山線や飯田線・身延線の無人化の対象となった駅周辺に配布するなど、ていねいな配布が取り組まれました。これに応えて、返信ハガキに記された利用駅の数は、昨年に比べひろがっています。
高齢者からは、通院の足としての鉄道に寄せる期待が寄せられるなど、地域の足としての鉄道への期待とともに、ダイヤ・駅設備、駅員の対応、災害時などの情報不足など、不満も多くありました。昨年を上まわる472通の返信が寄せられました。
今回のアンケートでは、質問項目にホームの危険とその対策を加えました。返信には、過去に経験した危険な状態をたずねましたが、「ホームで列車に触れ、同僚が右腕を失った」など、生々しい危険な経験、ホームで日常的に感じている不安など、171通に記載があり、返信のなかで3割以上の方が声をよせていただきました。多くの人が、ホームで危険を感じていることがはっきりしました。ホームドアや転落防止の柵を設置することや、駅員を配置するなど、改善の意見が寄せられました。
寄せられた要望を13項目にまとめ、中部運輸局に各県から10人が参加し、要請を行いました。要請の中では、JR発足の経緯にたち、在来線の安全とサービスの向上をはかるよう、行政として働きかけを強めることが訴えました。
この利用者アンケートを取り組むなかで、さまざまな改善が実現しています。先月には、危険と指摘し続けてきた中央線金山駅では、ホームの危険個所となっていた階段付近を降車専用スペースにするなどの新しい試みもはじまっています。
JR東海にも、5日付で申し入れを送付しました。JR東海 要請書 中部運輸局 要請書 利用者の皆さんの返信