7月１6日、ノーベル文学賞受賞者である大江健三郞さん、音楽家の坂本龍一さんらの呼びかけによる、脱原発を訴える「さよなら原発　１０万人集会」が、東京・代々木公園で開かれました。

国労名古屋地方本部からは、この集会に組合員・家族２２名が参加しました。会場の気温は３０度を超え、強い陽差しが照りつけるもと、原発をなくそうという思いで１７万人が集まりました。

参加した国労名古屋地本の組合員たちは、品川駅で一旦集まり、会場までの道順などを確認し、集会参加者による混雑をさけるため、最寄り駅原宿駅ではなく、一つ手前の渋谷駅で下車し、会場に向かいました。会場までの道は、すでに集会参加者で長い列ができていました。

会場の代々木公園は人で埋めつくされ、手製のプラカードで脱原発を訴えるメッセージがあふれていました。老人から子ども、乳母車をひいた若いカップルなど、自発的な思いおもいのスタイルでの参加、個性あふれる訴えがあふれていました。
大飯原発の再稼働を決めた政府への反発、原発への不安、政府の原子力政策への不信などが、国民の中に確かにひろがっていることを鮮明にしていました。

私たちは、第２ステージの前、関東周辺の国労の仲間とともに集会に参加しました。集会のメイン会場の第１ステージは人であふれかえっていました。会場を囲む道にまで人があふれ、空には集会を取材するヘリコプターが数機、時には低く旋回し、騒然とした雰囲気が街をおおっていました。

集会では大江健三郞さん、坂本龍一さんら呼びかけ人の発言があり、脱原発の行動をさらにひろげ、声をあげ続けることが呼びかけられました。大江さんから、この秋にも集会を開催することが発表されました。

集会後のデモは３コースにわかれ、私たちは一番長い距離となる２．９キロの渋谷コースに参加しました。会場となった代々木公園を出るだけで３０分かかりました。圧倒的な人の波が、渋谷駅前を横切り、隣の恵比寿駅までデモは続きました。

参加した人は、「赤ん坊から老人まで、こんなはばひろい年代、人たちが集まる集会ははじめて、すごい」と感想を語っていました。国民のなかにひろがる脱原発の人々の思い、エネルギーを実感した集会とデモとなりました。